
自動配送ロボットポート

自動配送ロボットポートとは
自動配送ロボットポートは、将来の無人宅配サービスに対応する住宅向けの荷物受け取りポートです。
無人配送車や自動配送ロボットが荷物を住宅まで運び、ポートに置き配すると、荷物が自動で室内に引き込まれるため、快適かつ安全に荷物を受け取ることが可能になります。
ロボット床下収納と連携すると、届いた荷物を床下に一時保管できるため、1日に複数の荷物が届いても対応可能です。
現在、様々な道路・住居環境に対応できるよう、基準となる3つの受け取り高さを設定しています。

仕組み
無人配送車や自動配送ロボットがポートに置いた荷物を、ベルトコンベアなどを用いて室内へ引き込みます。荷物のお届けから引き込みまで自動で行われるため、住人による荷物の受け取りは不要になります。
配送・受け取り可能な荷物の最大サイズはW400mm×D450mm×H350mm、最大重量は25kgです。
※想定される収納可能荷物:2Lペットボトル×6の箱2個
※室内のロボット床下収納は最大W450mm×D450mm×H470mmまで対応
デリバリーロボットなどが普及するまでは、従来通り配達員から届けられる荷物を受け取り・収納する「複数個受け取り可能な宅配ボックス」として利用が可能です。
届いた荷物を室内に引き込むための基本設計として、自動配送ロボットポート用の“プレガイドライン”の策定を進めています。
このガイドラインに沿って設計される住宅では、次のような準備を行います。
開口部の確保
荷物を室内に引き込むためには開口部が必要不可欠です。開口部は、荷物の受け取りや引き込みに適した場所の壁面に設けることとなります。
建築時には、窓を設けておくほか、あとから受け取り口をつくりやすい壁としておくなどの準備が可能です。
つくりやすい壁とは、開口部にしやすいだけでなく、建物の強度に影響を与えにくい壁です。
筋交などの構造材が入った耐力壁は、あとから開口部を設置することが困難です。耐力壁としていなければ、開口部設置工事が容易であるほか、開口部を設けたことによる建物の強度への影響が少なくなります。
ロボット通路の整備
戸建て住宅に荷物を届ける配送ロボットは、一般的な公道に対応した走破性を備えることが想定されます。公道から自動配送ロボットポートまでの道のりは、公道の勾配・段差より厳しい状態とならないように計画します。こうすることで、庭を進む配送ロボットがスタックしてしまう事故を防ぎます。

ポートの高さと、住宅側の受け取り口の高さに差がある場合には、エレベーターを追加することで荷物高さを調整することも可能です。
導入メリット
- 自動配送ロボットによる無人宅配への対応
- 複数荷物の受け取り対応
導入デメリット
- 荷物の引き込み口設置に伴う設計の複雑化
- カーゴポート及びカーゴ用通路の設置に伴う居住スペース・庭面積の減少
自動配送ロボットについて

自動配送ロボットは、2lペットボトル×6本入りのケースを2箱搭載可能です。
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